進捗状況

2024.07.29

2024年度第2回「環礁と環境」研究会のオンライン開催 with Matthews先生 at 慶應大

民族植物学をご専門とする、国立民族学博物館の教授のマシウス先生がわざわざ東京まで来て下さり、対面にて「Culinary traditions & genetic diversity in taro (sato-imo) & elephant ear (kuwazu-imo)」というタイトルでお話頂きました。先生が第一人者として研究を続けている植物、タロについて、非常に幅の広い内容をお教え頂きました。プカプカでは、ワーワーと呼ばれるタロが日常生活において最もよく食べられていますが、それはコロカシア・エスクレンタ(Colocasia esculenta)のようです。しかしながらタロすなわちサトイモ科(Araceae)には、日本で言うところのクワズイモ(Alocasia odora)や、プカプカではプラカ(pulaka)と呼ばれる巨大な沼サトイモ(Cyrtosperma merkusii)も含まれています。タロの植物学的特徴、野生そして栽培されるタロの地域的な広がり、アジアから太平洋への歴史的展開など、植物学のド素人である我々にとっては、目からうろこのお話ばかりでした。先生自身が行った実験や試食といった臨場感あるお話も含まれていて、あっという間に2時間が過ぎました。参加者全員が、タロの多面性に魅了された夕方になりました。

この記事を書いた人
深山 直子 (研究代表者)
Naoko Fukayama

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